summersunday’s blog

忘れてしまいたいことや どうしようもない悲しさに 包まれたときに男は ブログを書くのです

ブラック企業の真実という本を読み自分の会社の環境の良さに気が付いた

こんばんは。

なかむー(@yuyachama)です。

 

ブラック企業経験者ではありません。

読書感想文です。

 

ブラック企業の真実(感想)

書籍

 

実録 ブラック企業の真実

実録 ブラック企業の真実

 

 

ざっくりと内容

1章:悪夢の新卒入社編

 

2章:地獄の中途採用編

 

3章:拷問の就業中編

 

の3章からなる、著者がインタビューをしたブラック企業経験者の体験談が載せられています。

 

事業者金融、リゾート物件販売、先物取引、バス運行、パソコン教室、電機メーカー、消費者金融、シロアリ駆除、零細出版、催眠商法、ファーストフード、浄水器販売、英会話学校、印刷会社、自動車メーカー、IT企業、製薬会社、メガバンクの経験談が載せられています。

 

総じての感想

読み終えて、世の中には厳しい会社も多いと感じた反面、いろいろと感じ方によってブラックにもなればホワイトにもなると思いました。自分から見ると、これは別にブラックじゃない、と感じたものもありました。しかし、これはさすがにひどい、続けられる人なんているのか、そう感じる企業もありました。

 

第1刷は平成21年です。

 

これからバス運行の事故により勤務体系が見直されたり、少しずつ改善されていることもあるように思います。

 

人によって、給料さえ高ければブラックでないと思う人もいると思いますし、業務時間さえ短ければホワイトだと思う人もいると思います。顧客を意図的に誘導して契約させることに良心がいたむ、男性と平等の待遇ではない、土下座が当たり前、部署によって窓際がある、などとても興味深いコンテンツが詰まっており、教養を深める意味で、とても勉強になりました。自分の理想は、ホワイトな職場で、雑誌に載ってる平均年収より少し高くて、自由な時間があって、つまりは一言でいうと楽して稼ぎたい、という気持ちでいます。ブログ収入はよっ!

 

細かく感想

 

事業者金融(24歳、女性)

中小企業の社長にお金を貸し付ける事業。

 

・電話1日300本ノルマ

・1か月1億貸し付けノルマ

・殴る蹴るの叱責

・平日日中に営業・夜と土曜は回収

・業務停止に時々なる

 

気になったワードを挙げました。ノルマを課せられた経験がないので、しんどさがわかりませんが、金額が膨大であり、相当大変だと感じます。1日に300本の電話も精神的に参りそうです。自分も名刺100枚くらいの連絡先を片っ端から電話をかけてみるという営業をしたことがありますが、ほとんどカスリもせず、丁寧にお断りいただけるだけで泣きそうに嬉しくなったりした経験があります。

 

リゾート物件販売(31歳、男性)

住宅販売。

 

・八ヶ岳、安曇野、蓼科、伊豆

・8時~早くて21時、遅いと24時越え

・総支給約20万

・過労で居眠り運転をし、事故で先輩が亡くなった

・顧客に無断で大掛かりな工事

 

不動産業界の著者による解説が興味深く、「しっかりした会社もあれば、いい加減なところも多い」という言葉が印象的です。自分も、なんとなく大変そうだなーと避けた就職先です。想像通り、激務で薄給という実態でした。昇給も少ないようで、経営層と社員の所得には相当な差があるように感じました。体育会系のノリが合う人で、体力もあり、営業成績も良い人であれば、働いた分だけ歩合で給料が増える場合は本当に天職になるのではないかと感じましたが、自分は難しいのだろうと感じながら読みました。

 

先物取引会社(31歳、男性)

富裕層を相手に、将来価値の上がる金融商品を販売する。

 

・3人チームで営業

・8時半~22時過ぎまで

・上司への報告電話は最寄駅、ビル前、商談後

・同期との食事は禁止

・上司が自分の名前を騙って電話

・給料は高く新入社員でも手取り30万を軽く超えた

 

先物取引と聞いて、やはりあまり良い印象を持っていません。金、穀物、原油などが商品のようです。相場が変動していることを装って営業をかけるようです。のめり込んで破産していく人も多いそう。給料が良いので、苦に感じない人もいるように思います。著書にも「正確な金融知識と、メンタリティとバイタリティを持っている人には向いている」とあります。業界全体ではブラック度が高く、離職率が高いようです。

 

バス運行会社(30歳、男性)

路線バス、観光バス等の運行。

 

・仕事が過酷で鬱に

・復職をさせてもらえない

・待機時間が長く、その間は給料はなし

・4日に1回の公休は、よく潰される

・8年目で月給が額面で19万から22万

・同期は26人、8年目で残っているのは6人

・夜間の長距離バスの安全性に疑問(運転手本人談)

 

労働環境の過酷さが伝わる経験談でした。給料が低く、なおかつ拘束時間が長いと思いました。長距離バスで大きな事故が起き、格安のバスツアーの実態がメディアに露出されるようになって改善されたように思います。自分もスキー・スノボをするので、長距離バスにお世話になった経験がありますが、激安ツアーは考え直したいと思うように感じます。自分でいくか、電車や、しっかりとしたバス会社で運営されている確認をするようにしたいです。

 

軽井沢スキーバス転落事故 - Wikipedia

 

 

パソコン教室(26歳、女性)

パソコン教室のインストラクター。

 

・授業料の高いコースを常に推奨

・詐欺まがいのトークで営業

・入社時には自社教材を強制購入

・休日は月に6日

 

パソコンは必須スキルとなりつつありますが、タイピングが難しい、インターネット以外の使い方を知らないという方も多いように思います。自分も、ワードエクセルできますと言うことにしていますが、開いてデータを拾ったり、簡単なグラフを作ったりする程度です。詐欺まがいのトークでお客さん(生徒さん)を騙すというのは良心がいたむと思いますが、自分は苦にならずにできる気もしています(ニヤリ)お休みが少ないのは辛いですね、年間80日くらいしか休めない?多い会社は120日くらい年間休日ありますよね?

 

電機メーカー(36歳、女性)

総合電機、大手。家電製品から原発の機器など。

 

・ハードな残業

・単調な仕事

・セクハラと女性差別

・組合には内緒で残業、休日出勤

・体のラインが出るTシャツとミニスカートで展示会

・体力のある男性社員が出世

・「女性は結婚して、子供を育てるという大きな仕事があるんだから、まあ適当でいいじゃない」と言われる

 

典型的な日本の大手老舗企業という感じがしました。女性は大変上昇志向の高い、ある意味強い女性であるとも感じました。著書に「これまで彼女の仕事を客観的に聞いてくれた人はいなかったようだ」と記述があり、とてもシュールで笑ってしまいました。しかし、日本企業ではいまだに体力があって、上司とウマが合い、激務に耐えて、理不尽に根性で耐えられる、なおかつ仕事に一生打ち込む気概のある男性が出世していくようですね。自分なりの嫌味ではありますが、ある意味男子である以上、体力をつけて、圧倒的なバイタリティと仕事量で勝ち抜きたいと思う反面、女性と競っても優秀と評されるような人間になりたいとも思います。

 

消費者金融(30歳、男性)

個人に融資する。

 

・3人自殺させて一人前

・ティッシュ配りが業務

・2006年に法改正

・業界内淘汰が多い

 

大変おそろしい経験談でした。貸金業というと、やはり取り立ての過酷さが思い浮かびます。ドラマなどで見ている程度ですが、自殺をはかる人も多いようで、3人自殺させて一人前という感覚がとてもおそろしく感じました。ガスホースでの自殺や首つりなど、さまざまな現場に遭遇したようです。実質年利は18パーセント以下、が法律のようです。

 

シロアリ駆除会社(29歳、男性)

住宅の改装、シロアリ駆除などを訪問販売する。

 

・独居老人、老夫婦がカモ

・点検無料で潜り込む

・良心は消し、営業しやすい家からはしゃぶり尽くす

・成績不振者には特別研修(真冬の水泳、深夜の登山)

・7時~23時まで勤務

・休みは月1日

 

訪問販売という相手になってくれる人が少ない難しい営業スタイルのように思います。勤務時間と休みが極端に少ないのが気になります。外回りだから休んだりできるのでしょうか。しかし休みが月に1日で朝から晩まで仕事となると、体力的にも相当しんどいと思います。お客さんをカモと表現する時点で、なかなか感覚がおかしくなっているように思いますが、追い込まれて販売するとなると、営業しやすいところに当たるのも理解できなくはないです。経験者は辞められてよかったと思います。自分も思い出したら興味本位で転職の面接に行ったことがありました、行かなくてよかった。

 

零細出版社(30歳、男性)

編集と営業がある。

 

・他の編集者は業務時間中にゲーム

・正月休みなしで自分だけ仕事

・企画書は読んでさえもらえない

・業務のミスに対して請求される(3~4万)

 

人気の高い業界であるが、企業によって待遇経営状況が異なるようです。一時期、見城徹さんの著書を読んで、自分も編集者になりたいと憧れた時期がありました。しかし、激務薄給の実体験を聞くと、いきたくないと思いました。担当が難しい人文系の書籍の文章校正だったようで、編集者という言葉にだけ憧れた自分が恥ずかしくなりました。ブログも長いの読めないし。請求されたことはありえないと思いました。

 

催眠商法会社(31歳、男性)

来場者を煽り高額商品を販売する。

 

・激安商品で釣る

・高額商品は買う抵抗がなくなった顧客に売る

・異空間で販売(BGM、大きな声)

・身内や友人へも紹介してもらうようキャンペーン

・一番の悩みは自分の良心との葛藤

 

ノルマもなく、勤務時間も残業地獄というわけではなかったようです。しかし良心との葛藤があったと語る経験者。餌付け商法という名前で業務停止命令が出た業者もあるようです。SF商法ハイハイ商法などさまざまな商法が出回っており、消費者は十分に注意しなければならないと思いました。やはり人を騙して商売をするのは、ビジネスとして功とならないように、十分賢い消費者とならなければならないと感じました。誰かに相談しよう、周りの頭が良さそうな人に。

 

大手ファストフード店(23歳、男性)

短時間で食べられる手軽な外食。

 

・人の入れ替わりが激しい

・慢性人手不足

・サービス残業が当たり前

・シフトに入れないとクビ、と言われる

・パートさんを奴隷のように扱う

・最低賃金ギリギリの時給、劣悪環境、パワハラ

 

楽しそうに働いているイメージもあるファーストフードの店員さん。実態は劣悪環境というところもあるようです。パートさんを奴隷のように扱ったり、アルバイトにはちゃんと教育をしない、というのも企業体質として疑ってしまう気もします。社員はパワハラが多いということも信じられませんが、ノルマや厳しい要求が上部からあるのではないかと感じました。アルバイトやパートで働く場合は、希望に合わなければ辞めるスタンスで行く方がよいと感じました。

 

浄水器の訪問販売(31歳、男性)

水道局の方から来ました。

 

・月給はフルコミッション(歩合)

・5万~130万

・グループ会社がいくつもあり、警察の摘発を逃れるため

・浄水器は海外で1万で売っているものを30万で販売

・女性のお客さんとは寝た

・毎月5人前後が辞める

 

フルコミッション(完全歩合制)の場合は営業マンの腕次第で給料が天と地ほど差が出るようです。よほどの実力がないと安定した生活は難しい、と著者が述べられています。浄水器の販売に関しても、「水道局の方から来ました」というセールストークで上がり込み、普通にどんな水でも変色する液体を入れて、汚れていると言うそうです。おそろしい営業手法だと感じましたし、警察から摘発される可能性もあるようで、とてもまともな商売ではないように感じました。

 

英会話学校(35歳、女性)

英会話を教える講師。

 

・授業以外の雑務が多い

・授業の合間は無給で働く

・学校はお金儲け主義

・合理的にさばき、儲けを出すか

 

契約社員というカタチ働かれていた方の経験談でした。読んでいるうちは、それほど「ブラック」という概念には合致しませんでした。この方が合わなかっただけ、もしくは会社と待遇面で合っていないまま不満をもって働いていた、という印象が残りました。45分で1500円という契約のようです。やはり外国人講師の勤務態度の割に待遇が良いことに嫉妬しているような意見として読んでしまいました。んー精神を病むような環境でもないように思いますし、体力の限界がくる激務でもないように感じました。

 

印刷会社(30歳、男性)

印刷し製本する。

 

・土下座で商談

・7時出社~終電まで

・土曜日も出社

・胃に3つ穴が空いたことがある

・謝る交渉術だけが身に付いた

 

ハードワークを求められる傾向がある業界で、大手以外はかなりの覚悟が必要とのこと。給料は悪くないと語られています。しかし、土曜日も出社、基本的には朝から晩まで、休日手当も出ないことがほとんど、と聞くと就職したいとは感じません。土下座して営業をすることで上手くいくならいくらでもする、そう断言されているため、ある意味すごいと思いました。

 

自動車メーカー(56歳、男性)

調達、購買、ディーラー支援、海外、マーケティング、宣伝、研究開発、デザイン等多岐。

 

・本社企画課=強制収容所

・うつ病や胃潰瘍になる社員が多い部署がある

・パワハラ

・人事権をかざして部下を脅す

 

上司によってどんな企業もブラック化するという事例でした。すそ野が広い自動車産業では、さまざまな職種があり、大きな会社も多いために部署異動などで配置転換すれば一転ホワイトな職場環境で仕事ができるということもあるようです。しかしながら、本書でも、「出世」という視点でみると配置転換は出世にマイナスに働くことが伝わってきます。しかし、精神を病むような上司との仕事は、避けた方が得策のように思います。精神面での不調は、長引くことも多いと感じるからです。

 

IT企業(23歳、男性)

情報技術。メーカー系、システム系、商社系。メーカーはハードを作っている。システムはエンジニア、プログラマーがシステム構築。商社はその複合。

 

・入社初日からテレアポ

・3種の名刺(税制上の優遇措置のために3社ある)

・7時~終電or電車を逃すことも

・最後に休んだのが2か月前

・手取り21万

 

ブランド力も影響してくるという高額のIT商品。中堅企業はキツいそう。

この話を読んでいて、本当にキツいと感じましたが、体力もある方のため耐えられているのだろうと思いました。新卒で入社した会社が休みも取らせてもらえない会社だったとき、私は第二新卒というかたちで就職活動をし直すのもアリだと感じました。

  

製薬会社(28歳、男性)

新薬の研究、特許の切れた薬の販売

 

・7時前に出社~22時から終電前

・早朝手当、残業手当、休日出勤手当はすべて営業手当に一括

・同期が半分以上辞めている

・土日も仕事

・会社支給携帯にGPS

 

接待やゴルフ、マージャンなどを休日にしなければならないこともあるそうです。

この方は、自分がブラック企業に勤務しているという感覚はなく、愛社精神にあふれて、辞めていった同期の意味がわからないとおっしゃっています。著者の意図もあるかと思いますが、読者として、大変興味深く読ませていただきました。おそろしいほどに洗脳されている、そう感じました。しかし、ご自身が健康でやりがいをもって働かれているのであれば、それは問題ないのではないかと感じます。

 

メガバンク(47歳、男性)

融資、審査、回収。

法人営業は企業に融資。

 

・肉体的、精神的にハード

・充実した給与、福利厚生、出世階段、一流企業で働くというプライド

・利益最優先

・晴れているときに傘を差し出し、雨が降ると傘を取り上げる

・行き詰まった工場経営者の自殺も見た

・心が麻痺。人間らしさ、道徳、倫理なんて持ち込むと仕事にならない

・3日以上の休みを取ったことがない

・弱肉強食

・銀行はブラック企業ではない

 

47歳、支店長になれた時期も同期の中で早かった、そう語る方でした。銀行員というメンタリティを感じられる大変興味深いインタビューでした。半沢直樹などの小説の世界観が、実際に働く方の口から聞けて嬉しかったです。銀行員たるもの、こうであってほしいというメンタリティを感じられました。良い給料で、社会的地位が高く、数字で物事を判断する、とてもドライだけど合理的で、分かりやすくてよかったです。メガバンクで働き、またその中で出世していくというのは大変なことだと思いますが、実力がある方は高給でステータスが得られる良い職種ではないかと思います。

 

キャリアアドバイザーからの「これから就職する方へ」

コラムとして巻末に著者ではないキャリアアドバイザーの方からメッセージがありました。

 

・学生を偏差値で判断する

・コミュニケーション能力と地アタマの良さ

・兵隊社員は厳しい(大手企業へ学歴やコネなしの入社)

・有名企業にこだわるな

・見切りをつけるなら1年で

 

こちらの意見、大変勉強になった反面、やっぱり現実はそうなのかと悲しくなりました。学歴では、旧帝大早慶上智国際基督教から文学部教育学部を除いた学生を優秀で採用したい学生と定義されていました。日東駒専より下はやる気がなくて受け身で採用したくない学生とされ、その中間がそれ以外という位置付けでした。MARCHはその他枠みたいですね。高い偏差値の母集団には優秀な学生がいる確率が高いこと、努力して成功した体験があるから、のようです。納得です。かなしーけれど。

 

幹部候補生とその他で採用される場合は兵隊になってしまう、という表現がありました。たしかに大手の場合は、超高学歴なエリートが出世していくルートが確保されているような気もします。生保や銀行などの業界のことだそうです。

 

3年は辞めるなという言葉をよく聞きますが、このアドバイザー様も見切りは1年とおっしゃっています。第二新卒にも触れられています。次の職場を確保できれば、見切りをつけて転職をすることは良いと思います。親や上の世代の方は反対されるでしょうが、転職経験者の同じ学校の先輩などにも意見聞いてみるのが一番背中を押してもらえる材料になると思います。もちろん、長い時間をかけて人間関係を構築する職種などはやりがいを数年経ってから感じることもあるようなので、鵜呑みにしないでいただきたいです。

 

あとがき

読んでいただきありがとうございます。

 

こちらの記事を書きましたなかむー(@yuyachama)です。

転職経験者です。ストレスで体調を崩したこともあります。30歳ですが、無理をせず、長く働くこと、を意識しています。意識低いと見られたり、思われたり、自分にやるせなくなったりもしますが、なんとか働けています。

自分と同じように悩み、体調を崩す方が減ることを願い記事を書きました。読んでいただけた方が、何か感じていただき、人生をよりよくする一手を打つためのアクションを起こそうと考えていただけたら、私はその背中を押したいです。

 

 

 

 

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