summersunday’s blog

忘れてしまいたいことや どうしようもない悲しさに 包まれたときに男は ブログを書くのです

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ(永田カビさん著)の感想

本の感想です。

 

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ、というタイトル。

衝撃的ですよね。

どういう方なんだろうか、前知識なしで読み進めたら、思っていた以上に著者の辛い人生が載っていて、序盤から言葉を失いました。

 

ちょこちょこネタバレ部分もあるかと思いますのでご容赦ください。

 

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ感想

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

本の内容

高校卒業から10年間、息苦しさを感じて生きてきた日々。

そんな自分を解き放つために選んだ手段が、

「レズビアン風俗」で抱きしめられることだった――

自身を極限まで見つめ突破口を開いた、赤裸々すぎる実録マンガ。

 

 と背表紙にあるように、高校卒業から10年、大学を中退し、居場所を失った主人公が、誰かに抱きしめられたいという欲求をレズ風俗に求めるというストーリー。主人公の過去や、生きづらさなど、現代社会が抱える闇が垣間見える作品だと思います。

 

永田カビさんご自身のストーリーのようで、とても辛い中で必死に描かれた作品なのではないかと感じました。鬱と摂食障害に悩まされながら、生きてきた人生が書かれています。

 

大変失礼ながらも、はてなブログを書かれている方々数人の人生と照らし合わせながら、「マンガ」だとか「ブログ」だとかの創作行為はメンタルの安定を保つものなのではないかと感じながら、読みました。

 

全章のダイジェストが載っているページがありましたのでリンク貼ります↓

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ | Matogrosso

 

全体的な感想

マンガを最後まで読んだ感想から。

ひとまず、著者はまだまだ社会に適合できているほうなのではないか、とすら感じました。

 

アルバイトができ、

立ち直るべくあがこうという意欲があって、

マンガを書けている、

 

ので。

 

と思いつつ、なんでレズ風俗だったのかなあ、という疑問は本を読んだあともあまりしっくりきませんでした。

 

第1賞ーはじまり、感想

過去の回想部分は、他のサイトの感想にもあったように、遅刻だとか欠勤だとかの描写が少ないように感じました。主人公はアルバイト先に居場所を求めていて、人も温かかったとあるのに。

摂食障害と鬱、これらに関しては治療が必要なことだと感じます。自分も激務で軽うつと診断されて会社を休んだことがある身としては、軽うつの症状ですらやばいと感じたので。摂食障害については詳しくありませんが、マンガで描かれている様子を見る限りとても大変なことだと感じます。精神安定剤などが処方されるのでしょうか。胃や腸に影響する薬も必要なのでしょうか。

身長167センチで体重が38キロだと書かれていました。けっこう背が高いですね。しかし痩せています。そのあと過食に走る描写に関しては、いままでまったく知らないことだったので衝撃を受けました。トイレに駆け込むふりをして、なんでも口に入れてしまうようです。

死にたいと思う葛藤を、とても上手にマンガにされている部分は、自分も一度病気をした身なので、理解したいと思っています。読んでて辛くなりました。逆に、他のサイトの感想で、「腹が立つ」という表現がありましたが、その感覚はありませんでした。どっちかというと、自分もこの著者に近い側の人間なのでは、なんて。

 

第2章ー前日譚、感想

バイトをしても家族から認められない、著者。

貯金をしたり、家にお金を入れようとしても拒まれ、やがて勤労意欲を失う。

ここの勤労意欲を失うまでの描写があまり描かれていませんが、もしかしたら人間関係で悩まれているのか、どういう経緯で辞めることになったのか、もっと知りたいと思いました。辞めるときはあっさりとしか描かれておらず、どういったことがきっかけなのかわかりません。体調不良でしょうか?鬱などの無気力のような?

面接に行った企業で、マンガが本当にやりたいことだと気づき、面接官から応援されることがモチベーションとなったようです。このへんは、自分にとってはマンガはやりたいことではないにしても、感動するものでした。絵が上手いのかな?20代の女性が、素直に感じた感情をマンガにされているように思いました。親の評価を気にしていては、というところも共感しました。自分はいまだに親の評価を得たいと思ってしまっておりますが。

主人公はそこからマンガで新人賞へ応募しながらアルバイトを続ける生活をしていたそう。よくいる夢見る人だったらここで、何かしら勤める場所を見つけるか、結婚するかなどがあるのかもしれません。主人公は賞を取り、とある本に出会います。

それがレズ風俗のきっかけとなるようです。「家庭内暴力をする子がしがちな事」というものだそうな。そこには母親とべったりくっつこうとしたりする挿絵があったようで、そこの挿絵が自分の価値観と似ていたことから、女性に抱きしめられたいという感情に芽生えたようです。

 

第3章ー予約まで、感想

料金は100分2万、ホテル代3000円くらい。

行けるかもしれない値段を知ってから、世界が広く感じるようになったとのこと。自分にはなかなかそういった経験がないので、羨ましく思いました。しかし、転職を決めたときには、ある程度自由だと感じることができたので、そのとき見た景色と似ているのかも、と思いながら読みました。

一度行きたい場所が見つかると、そこから自分を清潔に保とうと試みたり、服装なども気にするようになったのだとか。いいですね、なんでもモチベーションに繋がるということは。自分も結婚したいと言い続けて、せめてもの見てくれを保とうと必死です。

仕事をがんばりたい、というモチベーションにも繋がったようです。マンガに関してはある程度仕事として形になっていたみたいなので、すごいですよね。

主人公は、1週間後にレズ風俗を予約することに成功。いいぞいいぞ!このへんから応援し始めている自分がいました。

 

第4章ー当日編、感想

着ていく服がないことや、お金が無かったから母親からお金を借りるなど、どうしようもないなーと感じつつも、主人公がいうように、「もっと重大なもののために行かないといけない」という気持ちはなんとなく分からなくもない気がしました。なにが変わるかわかりませんが、そういえば自分が10代のころ悩んでいたときに、同じように女性と寝てみたら人生変わるんじゃない?なんていうアドバイスをもらったこともあるなあ、と思い出しました。

相手との待ち合わせなどの描写は、とても明るい方だったようで、なんだか微笑ましくなりました。しかし自分が主人公とかぶらせている人をイメージすると、相手の方の心境が気になるところです。てか風俗嬢ってすごいよなーと改めて感心します。

「タチ寄りなだけでリバ」、という単語の意味がわからずググりました。

 

レズビアン用語 - Wikipedia

タチ:性行為で能動的な側。歌舞伎の「立役(男役)」から。なお、外見や振る舞いが男性的とは限らず、フェムのタチも多い。

リバ:どちらとでもなれる(:liberty=(選択の)自由:reverse=逆・反対)の意から、タチでもネコでも出来ること、女性同士のセックスにおいて愛撫“する”ことと“される”ことを同時にすること。または相手により、タチ・ネコと立場を変えること。フェムタチ、フェムリバ、フェムネコなどと利用。

 

そのあとにはさまざまな描写がありました。そこまでエロスはないと思います。

 

第5章ー後日譚、感想

5章は、その後本人の考え方だとかの変化が描かれています。

マンガを描こうという考えに至るまでのことについても書かれていて、なんとなくブログに通ずるものがあるなーと感じました。

僕は思いっきり、本屋で手に取った瞬間から感想記事を書こうと決めていましたけれど。誰か書いていたような。

pixivに書いたところたくさん読まれて拡散されたのだとか。そこ以降は、少年マンガだとかにありそうな人生が輝いていく様子が描かれています。

 

感想記事を書いたあとがき

じっくり読んでみて、改めて現代社会の闇のような作品なんじゃないかな~なんて感じました。そりゃあ日本で生きて行こうと思ったら、お金持ちの男性と結婚したいって思うよなー、とか。

しかし主人公はアルバイトを頑張りながら、マンガを描きつつ、けっこう頑張っている方なんじゃないかなーなんて思いました。

というか、けっこう苦しんでる様子から、何かしらしっかりと通院して、なにかしらの手立てがあったのではないかと思いました。福祉の制度など。

タイトルはとても衝撃的なものでしたが、読んでみて読み応えのあるいいマンガでした。ふつうに感動する!てか主人公にオフ会で会ってみたいなーなんて思ってしまった、いろいろ話がしてみたいと思う方。

とても面白い本です。ぜひ。