summersunday’s blog

忘れてしまいたいことや どうしようもない悲しさに 包まれたときに男は ブログを書くのです

島耕作というマンガは団塊の世代サラリーマンの夢が詰まった作品(略歴・女性関係・初芝歴代社長など)

こんにちは!

島耕作をオススメしたく。

 

課長 島耕作(1) (モーニングコミックス)

 

島耕作について

マンガ概要およびあらすじ

島耕作という人物が、初芝電器産業株式会社に入社してから、さまざまな困難を乗り越えて出世していく物語。

 

物語の途中では、さまざまな女性と色恋沙汰となり、それが仕事上でも関わってくる。

 

課長島耕作シリーズが最初に始まり、部長、取締役、常務、専務、社長、会長と出世していく。また部長島耕作と同時並行で、ヤング島耕作として初芝入社当時~主任、係長へと進む姿も描かれている。

 

大企業サラリーマンの出世物語と興味をひかれるポイント

島耕作が面白いところは、

・大企業内部の派閥争い

・嫌な上司に立ち向かう姿

・銀座を中心とした女性関係

・島耕作のポジティブで前向きな行動

・経済的な社会情勢の描写

 

などを高度経済成長期日本のサラリーマンの理想像が描かれているところだと思います。

 

作者について

弘兼憲史さん。

山口県岩国市出身で、島耕作と同い年、同じ故郷という設定。

島耕作の初芝電器産業のモデルである、松下電器産業株式会社に勤めていた。

奥様は柴門ふみさん。東京ラブストーリーなどの作者。

 

島耕作世界のモデル企業

初芝電器産業株式会社⇒松下電器産業(パナソニック)

五洋電器株式会社⇒三洋電機

ソラー⇒ソニー

東立⇒東芝or日立

日芝⇒日立or東芝

電報堂⇒博報堂

博通⇒電通

ソムサン⇒サムスン

 

など、実際にある企業をモデルとしているものが多くあります。銀行や商社なども、五菱など明らかに三菱や三井住友などと分かるようなネーミングがあります。

 

部長 島耕作(1) (モーニングコミックス)

 

島耕作の略歴

~学生~

1970:早稲田大学法学部卒業

~ヤング~

1970:初芝電器産業株式会社入社

1970:本社営業本部 販売助成部 屋外広告課

1971:本社営業本部 販売助成部 制作課

~ヤング主任編~

1976:本社営業本部 販売助成部 制作課

~係長~

1980:本社営業本部 販売助成部 制作課

 

~課長~

1983:本社営業本部 販売助成部 販売宣伝課 課長

1985:ハツシバアメリカ NY支社宣伝部

1986:本社営業本部 販売宣伝課 課長

1987:電熱器事業部 営業部宣伝助成課 課長

1988:本社営業本部 販売助成部 ショウルーム課 課長

1990:フィリピンハツシバ マーケティングアドバイザー

~部長~

1992:本社総合宣伝部 部長

1999:初芝電産貿易株式会社 代表取締役専務(出向)

1999:サンライトレコード株式会社 代表取締役専務(出向)

2001:本社市場調査室

2001:福岡初芝販売センター 代表取締役専務(出向)

2001:福岡初芝販売センター 代表取締役社長(出向)

~取締役~

2002:本社取締役 九州地区担当役員

2002:本社取締役 上海地区担当役員 上海初芝電産董事長

2005:本社常務取締役 中国担当役員

2006:本社専務取締役

2008:初芝五洋ホールディングス株式会社 代表取締役(2010社名をTECOTに変更)

2013:TECOT 代表取締役会長

 

 

島耕作は販売助成部を最初のキャリアとして、広告宣伝などを中心に仕事をしていきます。転機のひとつはアメリカ赴任の1年であるとも思います。

課長時代はさまざまな部署へ異動し、転勤も多くしています。大企業の出世するサラリーマンの様子がうかがえます。

部長時代は本社からの出向というかたちで、ワインの貿易音楽業界などの仕事も手掛けます。出向したまま本社へ帰れないという大企業の方もいるようですが、島耕作は運も味方して成果を出します。このあたりはサラリーマンの夢物語でもあると感じます。その後は福岡のセールス現場で役員として仕事をすることになります。本社の部長級が子会社の役員として出向するというのも定番の人事という気がします。

その後は本社の取締役として、ハードワークをこなし、秘書などとも上手くやりながら、上海、北京、東京を拠点とした生活をしていきます。このあたりからはごく少数のエリートスーパーサラリーマンの働き方を見られます。

 

初芝電器産業の歴代社長について

歴代の社長についても、見て行くと非常に面白いです。

 

吉原初太郎

初代社長、初代会長。創始者。経営の神様。

若い島耕作と偶然出会った際にも島耕作の信念を評価するシーンがある。

妻との間に1人と愛人との間に1人の娘がいる。愛人との間の娘の夫を社長にしようと臨んでいた。愛人との娘大町久美子の夫は島耕作。

 

木野穣

吉原会長の裏方として動いた人物。のちに会長となる。

会長時に社長が倒れた際には社長職を兼任。

 

苫米地功

大泉社長就任までの暫定ということを自覚していた。副社長の大泉派閥にクーデターを起こされ、社長を失脚。

 

大泉裕介

初代会長吉原初太郎の娘婿。元銀行員。

初登場時はハツシバアメリカ社長。

 

中沢喜一

無派閥主義。島耕作が尊敬する人物で、初登場時は販売助成部長。

営業部門を中心に仕事をしていた。65歳で死去。

 

万亀健太郎

社長時代は業績を残せずに退任。のちに大泉会長の後任として会長職に。

会長になってからは島耕作の良き理解者。

 

岡林栄一

島耕作を福岡へ左遷。退任後は派閥メンバーと共に初芝を去る。

 

勝木清春

中沢社長を慕っていた。無派閥主義。同じく無派閥の島を常務に抜擢。

社長時に病気となり、後任を立てる。

 

郡山利郎

中沢社長を慕っていた人物。島耕作をライバルと見ている。

 

島耕作

主人公。ついに社長になる。五洋電機をM&Aしたことからホールディングスの初代社長に。

 

松橋葉一

郡山の懐刀として活躍していた人物。派閥争いで揺れることもあったが、島耕作に抜擢される。

 

国分圭太郎

初登場時は上海初芝電産総経理で、上海担当役員の島耕作をサポートした。

のちの上海担当役員と折り合いが悪く、ゴルフ場経営の関連会社へ出向していたが、島耕作が社長就任したことで、上海初芝電産董事長に抜擢された。

その後も順調に実績を残し、島耕作の懐刀として出世し社長となる。

 

 

初代社長の吉原の娘婿として、大泉(4代)と島耕作(10代)が就任していることが興味深いところ。

また、派閥争いに破れてメンバー全員が会社を去るということもあったり、会長職まで勤める人物の少なさも面白い。

会長は吉原(初代社長)⇒木野(2代目)⇒大泉(4代目)⇒万亀(6代目)⇒島(10代目)というもの。

3代目はクーデターにより退任。5代目は病気、7代目は会社を追われ、8代目は病気、9代目は会長が元気であることから相談役に。

 

クーデターの反対勢力にいた取締役に銀座のママが暗躍したり、冷や飯を食わされていた有能な人物を抜擢するなど、人事のロマンのようなものが感じられるのもこのマンガの面白いところ。

 

取締役 島耕作(1) (モーニングコミックス)

 

 

島耕作の女性関係

とてもモテる島耕作。最初の方は、数回に一度は女性との関係が発展する。

独身時代は、割り切った関係の女性、クラブのママ、上司の奥様、アメリカツアーのマダム、口封じのために色仕掛けをかけられた女性、など数多くの女性と関係を持ちます。

 

初めの妻:岩田怜子

島耕作と同じ大学のサークルの後輩。課長になる前に結婚をし、一人娘がいる。

関係性は熱烈なかんじではなく、お互いに心地よく、食事をして、男女の関係性もあるが、付き合っているかどうかわからないといった状態が続くのですが、母親がうつ病を発症したことをきっかけに、病気治療の説得をするために、玲子が婚約者として説得にあたってくれるという芝居をうつはずが、本当に結婚をするという流れに。

 

社長になってから結婚した:大町久美子

課長時代に部署に配属された女性。初芝電産の創始者であり前会長の吉原初太郎と愛人大町愛子との間に生まれた。

結婚を前提としない真面目なお付き合いを長らく続けていた女性。45歳に癌の手術を受けた後に島耕作と結婚を決める。

 

銀座のママ&会社役員の愛人:馬島典子

銀座のスナックのママ。初芝電産役員~社長になった大泉裕介の愛人。島耕作に思いを寄せて関係を持つ。役員の愛人であることを知るのは関係を持ったあと。役員と現場を目撃されたこともあり、修羅場となったが、島耕作の窮地を救ってくれる存在でもある。

 

アメリカ駐在員時代の愛人:アイリーン

アメリカ駐在員時代に付き合い始めた女性。

他にもパートナーがいて、島耕作が日本に帰る際には妊娠をしていたことが発覚し、もしかしたら自分の子どもなのでは、という疑惑が残りながら帰国。のちに島耕作の娘であったことが判明した。

 

京都赴任時の恋人&部下の姉:鈴鴨かつ子

京都時代の部下の実の姉。元芸妓、小料理屋の女将。課長編で恋人関係になっていたが、東京に戻ることになり別れた。しかし部長編で再会し、また関係をもつ。しかし島に結婚の意思がなく、料理人と結婚をする。

 

新宿スナックのママ:片桐久子(チャコママ)

新宿ゴールデン街のスナックのママ。島耕作がワインの貿易を仕事にしていたときには有名なワイン評論家に島耕作が買い付けたワインを紹介した。福岡や上海など島耕作が赴任する地域へ後を追うように店を展開する。

 

ラスベガスのカジノのシューター:パメラ

出張先で出会った女性。島耕作が気に入ったらしく、目で合図をしてカジノのルーレットを回していた。専務編で島耕作の秘書として再登場。会長編では痴呆を発症し、記憶が薄れてしまうことから島耕作へ手紙を書き、再会する。

 

社長 島耕作(1) (モーニングコミックス)

 

島耕作、作品の名言

サラリーマンとして非常に前向きな言葉がいくつも聞けます。

 

・いやな仕事で出世するより好きな仕事で犬のように働きたいさ

・何かを失ったら、失った何かを得た

・現実は理屈通りには運ばないものだ

・自分に運がないと思っていてもこのあとの人生で大きな運がくるかもしれない

・一生は往復じゃない、片道切符なんだ

・仕事よりデートを優先する男がいたらそんなやつ逆に信用できないわ

・人生は自分で動かすものだ、これから死ぬまで誰かに指図される人生で君は幸せか

 

自己啓発本などでも似たような言葉を見る気がします。

 

さいごに

サラリーマンが仕事に邁進する姿を見られ、また運も味方して出世していく姿が見られます。銀座のスナックで会社の役員などと話をするところや、尊敬する上司に出会えること、同期やライバル社員たちと切磋琢磨する姿など、サラリーマンの醍醐味が凝縮された作品だと思います。

後半は経済全体のことがテーマとなったり、ドラッグや裏社会などとの関係なども描かれます。読むと勉強にもなる作品。ぜひお時間のあるときに。

学生編から読み進めるのもいいですし、課長時代から読むのもいいです。