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映画「嘘を愛する女」の感想【ネタバレご容赦】キャスト、小説との相違点、見どころなど

嘘を愛する女 (徳間文庫)

 

こんにちは!映画大好きで映画デートが得意ななかむー(@yuyachama)です。映画デート苦手とかいないと思うけど。

映画の感想です。

ネタバレをしていると思いますので、見たことない方は途中までで読み止めていただけますと幸いです。

 

嘘を愛する女

予告編

www.youtube.com

 

「住所以外はすべてデタラメでした」

 

というセンセーショナルな警察のセリフが印象的な予告ムービー。長澤まさみさんと高橋一生さんが出演しているため見たいと思いました。

 

あらすじ

キャリアウーマンとして大手食品メーカーで働き、woman of the yearにも選出される女性、川原由加利(長澤まさみ)。

 

小出桔平(高橋一生)とは、2011年3月11日に出会っていて、駅で気分が悪くなり倒れているところを助けてもらったことから、名前を聞き、再度街で見かけたことがきっかけで同棲することになる。小出は研究医として働いているが、アルバイト程度の所得しかないため、都内のマンションの家賃は川原が支払い、その分家事などをこなしている。

 

川原の母が上京してくる際に夕飯を一緒にしようと約束した日、小出は、くも膜下出血で倒れ病院へ搬送されていた。倒れたことがきっかけで、住所以外の情報がデタラメであった事実が分かり、一体どういう人物なのか探るために川原が探偵とともに動き出す・・・。

 

キャスト

川原(長澤まさみ)について

都内に住むキャリアウーマンで、メディアからも注目される、いわゆる勝ち組。社長のスケジュールすら変更するほど会社からも評価されているようです。プライベートでも合コンなどに積極的に参加していて、野波麻帆さん演じる同僚との掛け合いも興味深いです。

 

小出(高橋一生)について

駅でしんどそうにうずくまっている女性を助ける心優しい男性。川原と5年同棲。作ってほしい料理のリクエストに応え、調子が悪い日は積極的に看病する。東京では研究医として働いているという設定なのだが、詳細はデタラメであったことが発覚する。

 

海原匠(吉田鋼太郎)

私立探偵。川原が働いている会社の同僚の親戚。

 

木村(DAIGO)

探偵事務所の従業員。PCに詳しい。

 

心葉(川栄李奈)

カフェ店員。小出が通うカフェの店員で、カフェで小説を書く姿に惚れている。

小出のことを先生と呼んでいる。

 

個人的な映画の見どころ

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ストーリーとしてとても興味のそそる展開です。

 

5年間同棲していた恋人が、実は名前も職業も嘘だったと知ったら、どういう行動に出るでしょうか?そういったヒロイン目線で展開されるストーリーそのものが面白いです。また、どうして小出は名前を偽って、東京に居たのか。

 

5年もだまし続けていたのか、ということ。それが結末で知ることができます。

 

「住めないよ、こんな広い家。」

セリフ自体はうろ覚えですが、ニュアンスとして都内の高級マンションに住む資格なんてない、という小出の言葉が見どころです。何かしら闇のありそうな、自信なさげな、草食っぽさがにじみ出た言葉のように感じ、どこか自分と照らし合わせるような気持ちになりました。

 

そのあと、いいんだよ!と明るく説得し、その分家事とかしてくれれば!というセリフが続くところもよかったです。

 

「この時代に携帯も持っとらんと?」

母親と一緒に食事をする約束をしていたのに小出が現れず、連絡が取れない川原に対して母親が言うセリフが印象的です。方言から勝手に九州のあたりかとイメージしています。しかし、倒れていなかったら小出は母親に会ったのでしょうか。

 

「お姉さん、セックスレスでしょ?」

くも膜下出血で倒れた小出のヒゲを剃ろうとしていた心葉。それを止めて出て行かせようとする川原に対して、心葉が言うセリフ。そのあとに「だって、先生(小出)と出会ったの出会い系だもん」という。

 

そのあとビンタをする川原。女性の戦いというかんじがして素敵でした。しかし長澤まさみさんが、妻役というか、大人の女性役を演じているのを同世代として見られるのが嬉しいものです。あと川栄さん、若いですし、普通にかわいいですし、天真爛漫に生きている若者ってかんじでハマってました。

 

「1本もらっていいですか?」

手がかりが見つからずに川辺でたばこを吸い始めた海原に川原が言うセリフ。現代女性というかんじと、探偵と依頼人という立場を超える関係性が出来上がっていく姿は見ていてその後の展開に期待を持てました。

 

小出と見られる人物が全くの別人だったときの反応

女優:長澤まさみが見られました。小出と見られる人物に近づいて行き、ようやく当人に出会えるかと思った瞬間、振り向いた顔がまったくの別人だったときのリアクションが、素晴らしかったです。どこか狂ったように高笑いをし、そして走り去っていく姿。

 

「私は彼の妻です!」

小出の身元が判明し、むかし住んでいた場所へ訪れた際に隣人に聞かれ、彼の妻です、とキッパリ回答するシーンが印象的。映画を見ながら、付き合っているという設定のために彼女です、と答えるのかと思いきや、妻ですと答えるところに、覚悟が感じられます。ちなみに探偵からは終始、あんたの「旦那」と二人が結婚している状態でストーリーが進みます。内縁という意味で納得して見ていました。

 

小説について

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映画より先行して小説が発表されているようです。

映画とは内容や結末が異なるようです。

 

主な相違点は

・小出桔平視点の描写が描かれている

出会ってから2度目に会い、連絡先を渡されてからどうしようか迷うことや、偽造で免許証や医師として働くネームカードなどを作る部分も書かれているようです。

・母に会ってほしいと言われてからくも膜下出血で倒れるまでの行動

映画では暗い夜道を歩くシーンしか映し出されませんでしたが、本当は真実を話す覚悟を決めて母親と会うつもりだったようです。

・結末(記事最後に記載)

 

が違うようです。

 

ネタバレと感想

感想を書く上で、ネタバレ無しではどうにも難しいので・・・。上にすでに一定の情報が出てしまっていてすみません。

ダイジェストすると

 

・小出桔平は安田公平という男性

・以前の職業は臨床医

・瀬戸内の島で暮らしていた

・妻と子供を亡くしている(育児ノイローゼで母親が子供をお風呂で溺死させ、その後道路に飛び出たところでトラックにはねられる)

 

感想

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最初の予告編から、探偵もの、サスペンス系の映画で、手がかりが少ないところから真相を突き詰めていくものというイメージで、優しそうな高橋一生さんがどんな悪人だったんだろう、なんて展開を想像しながら見始めたのですが、予想以上の重い過去があり、後味はスッキリしない気持ちでした。だれを憎めばよいのかハッキリしないような感覚。

 

序盤

長澤まさみさんと高橋一生さんの幸せな日常は、見ているこちらもほっこりするようなシーンが続き、ちょっと年上の男性と付き合う、仕事をバリバリこなす高収入の女性と、収入が少ないけれど優しくて家事もできる男性のお付き合いという、有りがちだけれど、現代でしか見られないような独特の感覚を味わいました。この時点では長澤まさみさんや高橋一生さんに感情移入して見る方が多いのでは?

 

倒れてからの展開は、元気だった人が急に倒れる可能性ってあるんだな、と改めて思いましたし、真相を探ろうとするヒロイン長澤まさみの強さに心を打たれました。

 

中盤

川栄さんの演技もハマっているように感じました。ストーカー役というよりは、すこし変わった、誰かを偏屈に愛している女性の役とでもいうのでしょうか。高橋一生さんが演じるような、どこか影があり、何かに憑りつかれたような男性に興味を持つ女性の気持ちも分からなくないように感じます。

 

見つかった小説を印刷し、そこに出てくる風景描写を洗い出していくさまは、サスペンスや刑事モノのドラマや映画のシーンとして、自分もああいう仕事やってみたいなあと感じながら見ていました。瀬戸内の灯台や、海に沈む太陽、宝箱の隠し場所など、そういったものを見つけて暗号を解き明かしていくようなものが好きな方はぜったい楽しめると思います。

 

また、瀬戸内に駈け出していく長澤まさみさんは、いつもテレビドラマや映画で活躍する長澤まさみさんで、シリアスな映画であれ、元気よく、行動力があるパワフルな女性として、見ているこちらも勇気がわくことが多くありました。

 

吉田鋼太郎さん演じる探偵も、自身がすこし過去を抱えているなかで、仕事としての域を超えて、一人の人間の熱意に心動かされていることがとても伝わってきます。

 

瀬戸内海のシーンが多くあり、聖地巡礼としても盛り上がりそうな映画です。しまなみ海道のようですね。

 

終盤

小出の過去が明らかになっていくにつれ、だんだんと重みが増すストーリーです。愛とはいったい何なのか、というような普遍的ともいえるテーマを、ある特殊なケースから紐解いていくような、そんなメッセージ性を感じました。

 

・名前すら違った恋人を愛せるか?

・ルーツを探る旅に向かうことができるか?

・倒れた恋人を看病できるか?

・過去に妻子が亡くなったこととどう向き合うか?

 

自分であればと照らし合わせて映画を見る方も多いと思うのですが、物語のヒロイン川原は最後まで愛し、目が覚めることを信じ続けます。名前すら違った彼を必死に看病し、探偵を雇い遠い瀬戸内まで手がかりを探し歩き、妻子がいた過去を知り、そして妻子が悲劇の死をとげたことまで知って、なお愛せるのだろうか。

 

評論家風に映画のメッセージを書いてみましたが、そこまで感情移入する人も少ないのかもしれません。

 

川原が病床のベッドで語りかける最後のシーンは、非常に見ごたえがありました。小出がひそかに書いていた小説の登場人物が、リア充家族の日常風景のように見えて、それは亡くなった妻と子供との歳月を書いていると思いきや、そうではなくまだ見ぬ川原との未来を想像して書かれたものだったから、あそこまで熱心に語りかけられたのだと思います。

 

総評

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自分自身は、こういう少しドロっとした映画は、最終的にはバッドエンドでも、後味悪い終わり方でも平気なタイプなのですが、最終的には少し希望が見える展開でした。小出が目を覚ますシーンは、少し感動しましたが、個人的にはそこまでせずに終わるパターンも有りだったように思います。

小説版では、目を覚まさずに、意識の中で希望の未来を描くようです。

 

総評としては、女優長澤まさみを見られるという点が、個人的には一番良かったです。「かわいい」を売りにしてきた女優さんに有りがちな、演技が下手だとか、同じような役回りしかできないだとか、そういった評価があるかと思うのですが、この作品では、順風満帆だった人生から、途端にサスペンスの世界に引き込まれていく女性としてのシリアスな演技があり、また瀬戸内へ突然向かい、前向きに動き出す長澤まさみさんらしさもあり、ますますファンになる作品だったと思います。

 

さいごに

とても素敵な作品でした。映画館で上映中です。(2018年2月)

 

ネタバレしまくりですみません。

 

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