人生の転機となる転職では、多くの人が自身の将来や今までのキャリアを考えて、最善の道に進みたいと思うはずです。
そんな時に役に立つのが「キャリアアンカー」という考え方です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、キャリアアンカーとは、アメリカの組織心理学者であるエドガー・H・シャイン博士によって提唱されたもので、自分の絶対に譲れない価値観や、他人よりも優れていると思う能力などを自己分析し、今後のキャリア形成に活かすことを目的とした考え方です。
キャリアアンカーを通して自身が最も優先したいことを明確にすれば、転職や職場選びの際の手助けとなってくれるでしょう。★参照=http://values-cherish.com

ちなみに、エドガー・H・シャイン博士が提唱したキャリアアンカーのポイントは、自分がどうなりたいかではなく、なにをしたいのかを自身に問いながら自己分析を行う点です。
そうして導き出したものを基に、大きな仕事をしたいという気持ちや出世欲、専門的な知識を活かし現場で働くことを優先させたい、などといった8つのタイプのキャリアアンカーに当てはめていきます。

キャリアアンカーにおける自己分析結果には、これまで築き上げてきたキャリアなども反映させられるため、社会経験の少ない新入社員よりも、キャリアアップを目指す30代以降の方におすすめです。
自分のキャリアデザインを考える上で迷いがあったり、キャリアアップを目的とした転職をしたい場合は、新たな職場選びをするときに活用してみてはいかがでしょう。